テイクアウト、踏み出せなかったわけは

カフェでランチだけの提供だが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響をもろに受けている。元、保育園の園長をしていた関係で、週末はお子様づれのお客様が多かったが幼児連れのお客はぱたりとなくなってしまった。

緊急事態宣言対象地域に隣接しているので、いつどうなるかわからないという不安を抱えながらも営業を続けている。お客は少なく、一緒に仕事をしている娘も2週間前から自宅待機にし、一人で悪戦苦闘(?)する日が続いている。

そんな中、元保育園の保護者から「テイクアウトをしてくれたら助かる」という提案を受けたのだ。言われるまでもなく、そのことはコロナ騒ぎが段々と大きくなってきたころから考えていたことだった。しかし、踏み出せないでいた。

以前の仕事では思い立って、それがイメージできたなら、すぐに実行に移せたのだが今回はそれが出来なかった。イメージは出来上がり、惣菜を入れるパックも用意しているにもかかわらず、逡巡する日が続いていた。

食材の仕入れと冷蔵庫のスペースの確保が心配なこと、一人ですべてをやらないといけないことの自信のなさ、この二つが二の足を踏ませていた。それに加えて、71歳という身体が「無理するな」と、奥の方でつぶやく…

が、状況は変わった。買ってくれるお客が現われたのだから、やらないわけにはいかない!開店前には、準備したお惣菜の写真を撮ってインスタでアップする。見た人がコメントで注文してくる。というやり方でテイクアウトが始まった。時には、完売になることもある。

楽しくなってしまった!